大気汚染との関連

 大気汚染と花粉症の発症には関連があると言われております。

 空気中の化学物質と花粉を同時に吸入することで、より感作されやすくなるという報告があります。例えば、日光街道の周辺住民とそこからやや離れた場所の住民のアレルギー性鼻炎の発症状況について調べた報告等、興味深いデータが幾つか報告されております。

 以下には、最近の大気汚染とアレルギー性鼻炎について関連する記事をご紹介しておきます。ご興味をお持ちの方は、各自御確認をお願いいたします。

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 東京大学と独マックスプランク化学研究所などは、大気中の汚染物質が花粉などと反応してアレルギーをより起こしやすくなる仕組みを解明した。有害な 光化学スモッグが、花粉症をひどくしていた。東大博士課程でドイツに留学中の白岩学さんらの成果。21日に英科学誌ネイチャー・ケミストリーの電子版に掲載される。

 大気中のオゾンと、車や工場の排ガスに含まれる微粒子が反応して有害性を高めることは知られていた。

 研究チームはオゾンからできた活性酸素が、さまざまな微粒子と反応していることを見つけた。オゾンを花粉と反応させる実験でも、花粉の表面で活性酸素ができた。

 さらに活性酸素は、光化学スモッグの一因とされる大気汚染物質の二酸化窒素(NO2)を花粉のたんぱく質と結びつけ、通常よりも2~3倍アレルギーを引き起こしやすい状態にした。

日本経済新聞HPより
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2000Q_Q1A220C1CR8000/

大気汚染の状況

2次世界大戦後、著しい経済発展とともに深刻な大気汚染が大きな社会問題となりました。対策として、大気汚染防止法の 制定(1968(昭和43)年)、大気環境基準の設定(1969(昭和44)年より順次)、大気汚染物質の排出規制、全国的な大気汚染モニタリングの実施 等の結果、硫黄酸化物(SOx)や一酸化炭素(CO)による汚染は大幅に改善されました。その後、近年の自動車交通の増加から、窒素酸化物(NOx)及び浮遊粒子状物質(SPM)による汚染が課題となりました。現在では、光化学オキシダントの環境基準達成率が極めて低くこの対策が求められています。

独立行政法人 環境再生保全機構HP